技術向上へのたゆまぬ努力

始まりはオールハンドメイド

オールハンドメイドで作られたこのリングは、

株式会社ジェムス代表取締役社長 佐々木 徳が1985年に作り上げたものです。

別のデザインのリングに作り換えを依頼されたので現存しているリングです。

大きな中石の周りをテーパー状のダイヤモンドが取り巻かれているデザイン。

波打つように、金槌で叩き出されています。

サイズが微妙に異なるテーパー状のダイヤモンドがピッタリとはまるように形造られたこの指輪は、

オールハンドメイドリングの中でも、卓越した技術を持った職人にしか成せない業。

このリングを佐々木は、わずか15~16時間前後で製作してしまいました。

パヴェセッティングの先駆者

バブル景気の時代に、ファッションジュエリーが一気に広がりパヴェジュエリーが大流行しました。

この時期、ジェムスに技術変革が訪れます。

 

こちらのリングはワックスで原型を作ったパヴェセッティングジュエリーです。

ワックス(樹脂)を手作業で削りだし、型を取って鋳造します。

通常、パヴェセッティング用の多数の爪は、石留めの段階で留め職人が地金を掘り起こして作るのですが

ワックス(樹脂)の段階で石を留めるための爪まで作ってしまうということを

おそらくどこの会社よりも早く始め、その後のパヴェセッティングジュエリーの量産スタイルに革新をもたらしました。

 

ピンブローチに込められた技術

こちらもワックス加工法で製作されたてんとう虫モチーフのピンブローチです。

このピンブローチは繊細な細工が施されており、羽が動きます。

また、丁寧に裏側も仕上げており、

まるで蜂の巣のようなハニカム状の石取り(亀甲取り)が大変美しい作品です。

そして現在へ…

これらのジュエリーは言うなれば、ジェムスが歩んできた軌跡です。

佐々木の卓越した技術のエッセンスが、

職人や、CADの原型データのフォルムの中に流れ込むことで、

今の更なる高品質なジュエリー製作に活きています。

 

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